2006年09月05日

三池崇史「妖怪大戦争」

尊敬する二大巨匠「水木しげる」と「三池崇史」がコラボしたってことですげえ期待して観たんだけど、あまりにアホすぎてズッコケた。「アンドロメディア」系のファミリー三池作品だね。

敵の怪物がターミネーターに出てきそうな凶悪なCG造形だったにもかかわらず、子ども向けってことで流血なしの平和な仕上がりに。「殺し屋1」ばりにエログロ全開な妖怪バトルも観たかったなあ。「大戦争」ってタイトルだけど、実際に戦ってたのは神木くんと河童の阿部サダヲのみで、あとの妖怪たちはみんなお祭り騒ぎしてただけ(笑)。まあこの温度差は逆におもしろかったけど、「鬼太郎」みたくもうちょい戦ってくれても。。。

大好きな妖怪「ぬりかべ」が出てきて、しかも近藤正臣に「おまえみたいな壁でも役に立つ時が来るかもしれん」みたいなこと言われてたから、「おっ!ぬりかべ活躍する伏線か?」って思ってたのに、全然出てこねえよ!ただの壁だったよ!竹中直人の「あぶらすまし」は完璧にハマってた。栗山千明はこのままキワモノ路線を突っ走ってほしいなあ。

ラストシーンには水木先生も「大箱」役で出演してて、「戦争はいけません。腹が減るだけ」っていうお言葉を残し消えていかれたのには若干テンションが上がったものの、いかんせんターゲットが子ども向けなもんで、全体として少しもの足りなかったかな。

posted by ワイ氏 at 14:47| Comment(21) | TrackBack(0) | 邦画 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

ライフアクアティック

「ロイヤルテネンバウムズ」が気に入ったんでこれも観たんだけど、すごい。めちゃめちゃ傑作。突然始まる銃撃戦シーンとか淡々とした別れのシーンとか最高。よい映画だった。「あまりに奇妙なんだけど、なんか洗練されてる」っていう世界観は今作でもしっかり受け継がれてる。恐るべしウェス・アンダーソン。映画監督にしちゃあちょっとイケメン過ぎなのがアレだけど、天才タイプの人ですよ。とにかくまあいろんなところにこだわるオタク監督で、観ていて気持ちいい。船の断面図のセットとか、架空の海洋生物たちとか、イルカの偵察隊とか、いろいろ感動した。「映画づくり」を心から愛してるし、同時に映画の神にも愛されてるって感じがする。キャストでは、やはり怪優ビルマーレイの存在がでかいんだけど、ウイレムデフォー(スパイダーマンの敵役ね)やアンジェリカヒューストンとか、とにかく濃い面々がそろってる。こいつらを一同に集められるのも、監督の人柄あってのもんなんかもなあ。

posted by ワイ氏 at 14:33| Comment(0) | TrackBack(0) | 洋画 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2006年01月03日

黒澤明「蜘蛛巣城」

黒澤明「蜘蛛巣城」を観る。これまためちゃくちゃ面白い!全編に禍々しいエネルギーが満ちあふれる傑作だった。

まるで蜘蛛の巣のような、八方に広がる迷いの森に囲まれた蜘蛛巣城。ここの家臣である三船敏郎と千秋実は、城への帰路、その森に迷い込む。そこで物の怪のバアさんに出会い、「おまえは出世する」的な怪しい予言を聞く。

予言はずばり的中し、三船敏郎は出世する。しかしそこから彼の人生が狂い出す。冷酷な奥方のそそのかしも手伝って、徐々に欲望に取り憑かれていく三船は、自らの欲望を叶えるため、殿様や千秋実を次々に暗殺。屍の山を築く修羅の道を歩むのだったが、精神的にどんどん追いつめられ‥‥みたいな話。

とにかく馬や兵の数が多い!蜘蛛巣城のセットもすごい!すんごく予算かかったんだろうなーという壮大な舞台にまず圧倒される。極めつけは三船敏郎のド迫力の演技ね。ラストシーンなんてすんげえことになってる。奥方役の山田五十鈴もやべえ。狂ってる。森のババアも怖すぎる。とにかくヤバいわこの映画。「七人の侍」レベルのマストチェック作品です!

posted by ワイ氏 at 18:26| Comment(0) | TrackBack(0) | 邦画 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2005年12月29日

崔洋一「刑務所の中」

崔洋一「刑務所の中」を観る。

花輪和一氏の原作はだいぶ前に読んでたんだけど、吾妻ひでお「失踪日記」みたいな、自己の悲惨な状況を客観的にとらえて笑いに昇華させる、秀逸なドキュメンタリー漫画なんである。その空気感を踏襲しつつ、役者さんの個性もにじみ出るっていう煮物のような作品。

この映画では食事のシーンがすごく重要なんだけど、どの料理もいちいちおいしそう!規則正しい生活に、メシ、風呂付き。ムショ暮らしもまんざらでもないのかと思ってしまった。画にしても、ワンカットワンカット非常に丁寧に撮られている感じ。大ファンである田口トモロヲの演技も絶品であった。いやあ、堪能いたしました。



posted by ワイ氏 at 19:39| Comment(0) | TrackBack(0) | 邦画 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

勝新太郎「座頭市物語」

勝新太郎主演「座頭市物語」を観る。

ストーリーはよくあるヤクザもの。対立する組の一方に勝新が、もう一方に天知茂(明智小五郎とかで有名)がいて、最後に二人で真剣勝負して、勝新が勝つって話。北野武「座頭市」もそうだった。

とにかく、殺陣がすげえかっこいい。回数はそんなにないのだけど、ひとつひとつのインパクトがすごい。
座頭市が夜道で二人の男に襲われるシーンがあるんだけど、闇を照らす提灯の灯りをふっと吹き消して
「これであんたらとあたしは五分と五分だ。覚悟してかかってくんな」
みたいなこと言って、すげえ速さでたたっ斬るわけ。しびれます。

でも、最後の手討ちのシーンはイマイチ。敵の親分がせっかく鉄砲持ってたのに、天知茂に「卑怯だから持っていくな」って諭されて、結局使わずじまいで殺されたのはいただけなかった。そんなん従うなよ、ヤクザなんだから。

勝新太郎はすげえ迫力。なにやら鬼気迫るオーラすら感じた。

posted by ワイ氏 at 19:29| Comment(0) | TrackBack(0) | 邦画 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

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