2005年08月18日

クリント・イーストウッド「ミリオンダラー・ベイビー」

「ミリオンダラーベイビー」を観た。イーストウッドらしい傑作。前半までは、ヒロインのヒラリースワンクがボクサーとして大成していく、まさにハリウッド映画という感じのサクセスストーリーが展開されていくのだが、後半からは急転。あまりにもやるせないエンディングへと収斂していく。(今作はヒラリースワンクのための映画といってもいいほど、彼女が輝きまくっていた。まずあんまり美人じゃないところがいいやね、感情移入しやすいというか。アカデミー賞、異論ないんじゃないでしょうか。)

前作「ミスティックリバー」もそうだったけど、イーストウッドはそういう「やるせない」思いを真正面からとらえることのできる希有な才能を持っている。自身は「ダーティーハリー」のような、勧善懲悪の典型的作品に出演しまくってきたにもかかわらず、「ハリウッド映画」の流れに真っ向から逆らうようなすさまじい映画を監督している。あれを才能と言わずしてなんと言おう。74歳。故・石井輝男より7つも年下。まだまだたくさんの映画を撮ってくれるだろうから、ハリウッドも安泰だ。

「優れた監督はまた、優れた役者でもある」とはよく言ったものだ。日本では北野武、塚本晋也、伊丹十三、竹中直人なんかがそう。強烈な個性をもった役者こそが、強烈な世界観を体現できるのかもしれない。だから怪優の神戸浩とか、案外とてつもない映画を撮っちゃうんじゃないだろうか、と期待してしまう。

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「神戸浩のプロフィール」
http://dir.yahoo.co.jp/talent/6/m93-1016.html



posted by ワイ氏 at 18:43| Comment(0) | TrackBack(0) | 洋画 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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