2006年09月05日

ライフアクアティック

「ロイヤルテネンバウムズ」が気に入ったんでこれも観たんだけど、すごい。めちゃめちゃ傑作。突然始まる銃撃戦シーンとか淡々とした別れのシーンとか最高。よい映画だった。「あまりに奇妙なんだけど、なんか洗練されてる」っていう世界観は今作でもしっかり受け継がれてる。恐るべしウェス・アンダーソン。映画監督にしちゃあちょっとイケメン過ぎなのがアレだけど、天才タイプの人ですよ。とにかくまあいろんなところにこだわるオタク監督で、観ていて気持ちいい。船の断面図のセットとか、架空の海洋生物たちとか、イルカの偵察隊とか、いろいろ感動した。「映画づくり」を心から愛してるし、同時に映画の神にも愛されてるって感じがする。キャストでは、やはり怪優ビルマーレイの存在がでかいんだけど、ウイレムデフォー(スパイダーマンの敵役ね)やアンジェリカヒューストンとか、とにかく濃い面々がそろってる。こいつらを一同に集められるのも、監督の人柄あってのもんなんかもなあ。

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2005年11月06日

ギャラクシークエスト

メチャクチャ面白い映画。見なきゃもったいないレベルです。

宇宙探査局の活躍を描いた往年のテレビシリーズ「ギャラクシークエスト」。出演者らは、現在たいした仕事もなく、「ギャラクシークエスト」関連のイベントなどで細々と食いつなぐ毎日。そんな時、この番組を宇宙で傍受し、歴史的な「ドキュメンタリー」と勘違いした「サーミアン星人」がいた。出演者らを宇宙のヒーローとして崇拝していた彼らは、危機的状況を打開する指導者を求めるべく、地球に降りたった。出演依頼と勘違いした俳優達は、そのまま本物の宇宙へと飛びたつのだったって話。

「トイストーリー」のティム・アレン、「ハリーポッターシリーズ」のアラン・リックマン、「エイリアン」のシガニー・ウィーバーなど、豪華俳優陣のハジケっぷりがいい。すばらしいまでにキャラがたっており、魅力的だ。

また、アラン・リックマンに「卓越している」と言わしめたのが脚本。ほんとによく制御され、家族みんなで楽しめる、爆笑と感動の傑作に仕上がっている。さすがはドリームワークス。SFってことで食わず嫌いがあるかもしれないけど、これは必見です。
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2005年08月18日

クリント・イーストウッド「ミリオンダラー・ベイビー」

「ミリオンダラーベイビー」を観た。イーストウッドらしい傑作。前半までは、ヒロインのヒラリースワンクがボクサーとして大成していく、まさにハリウッド映画という感じのサクセスストーリーが展開されていくのだが、後半からは急転。あまりにもやるせないエンディングへと収斂していく。(今作はヒラリースワンクのための映画といってもいいほど、彼女が輝きまくっていた。まずあんまり美人じゃないところがいいやね、感情移入しやすいというか。アカデミー賞、異論ないんじゃないでしょうか。)

前作「ミスティックリバー」もそうだったけど、イーストウッドはそういう「やるせない」思いを真正面からとらえることのできる希有な才能を持っている。自身は「ダーティーハリー」のような、勧善懲悪の典型的作品に出演しまくってきたにもかかわらず、「ハリウッド映画」の流れに真っ向から逆らうようなすさまじい映画を監督している。あれを才能と言わずしてなんと言おう。74歳。故・石井輝男より7つも年下。まだまだたくさんの映画を撮ってくれるだろうから、ハリウッドも安泰だ。

「優れた監督はまた、優れた役者でもある」とはよく言ったものだ。日本では北野武、塚本晋也、伊丹十三、竹中直人なんかがそう。強烈な個性をもった役者こそが、強烈な世界観を体現できるのかもしれない。だから怪優の神戸浩とか、案外とてつもない映画を撮っちゃうんじゃないだろうか、と期待してしまう。

関連記事

「神戸浩のプロフィール」
http://dir.yahoo.co.jp/talent/6/m93-1016.html



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2005年08月16日

「ヒトラー最期の12日間」

「ヒトラー最期の12日間」を観る。ソ連軍がベルリンに侵攻しはじめてから、ヒトラーが自殺し、ドイツが無条件降伏するまでを、二時間半にわたって濃密に描ききった作品である。

映画の中心的な舞台は、そこかしこに死体が転がるベルリン市街ではなく、ヒトラーが隠れていた地下施設。閉塞的な空間に身を置き、勝ち目のない現状から目を背け、半ば錯乱しながら、妄想でしかない自らの戦略をまくしたてるヒトラー。その姿にもはやかつての勢いはない。指揮系統は麻痺し、ベルリンの腐臭はますます広がっていく。ベルリン制圧まで、もって20時間。参謀のささやく声に、もう終わりだと悟ったヒトラーは、愛人エヴァ・ブラウンとともに自殺する。

ヒトラーの秘書ユンゲを中心に進行する映画ゆえ、ユダヤ人虐殺についてはまったく触れられない。ので、ヒムラーやゲーリングなど、ユダヤ人に悪魔のような仕打ちをした側近達が、困った独裁者を抱える普通の人間として描かれていたのは新鮮。人間として描いたことで話題となったヒトラーの性格は、手塚治虫「アドルフに告ぐ」におけるそれに近かった気がする。

まあなにより、ヒトラーを演じた名優ブルーノ・ガンツが素晴らしかった。ダウンタウン松本人志が、さんざん憎んだ父親の弱りゆく姿を見て、「5秒で殺せる」と感じたような、そんな切ない立ち姿を見事スクリーンに具現化させたのである。

地下施設内部の視点から、骨太に史実を切り取った作品。見応えはある。良くも悪くもNHKのドキュメンタリーという感じであった。
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2005年08月14日

サム・ライミ「スパイダーマン」

なぜ「死霊のはらわた」の監督サム・ライミがヒーローものを?って思いだけが原動力になって観ただけだったので、さして期待もしてなかったけど、やっぱりすごい。ハリウッドはこうでなくちゃ。脳みそなしで、何も考えないで味わえる快楽がここにある。すごく面白かった。

ガリ勉でいじめられっ子のトビーマグワイアが、遺伝子操作されたスーパースパイダーに噛まれ、信じられないパワーを手に入れる。そして自分でデザインした「スパイダー」のコスチュームを身に纏い、ニューヨークにはびこる悪い奴らを懲らしめていく話。ちょっと前に「俺はスパイダーマンだ!」と叫び、ビルをよじ登ってた人が現実にいたけど、その気持ちもわかる。スパイダーマンは世界のインドア達の憧れの的なのだ!

キャラクターもぶっ飛んでて素敵だ。特にヒロインが素晴らしい。おそらく全世界の女子を敵にまわすであろう、最低な女なんである。高校時代はガキ大将とつきあってて、トビーには高嶺の花だった彼女。卒業後にはトビーの親友と付き合っていたのだが、窮地をスパイダーマンに救ってもらい、そこでべた惚れ。にもかかわらず結局、最後まで彼女のそばで優しくしてくれたトビーに告白するという始末。30分に1回は他の男に振り回される、自主性ゼロの女の子。こんなヒロイン久々に見た。

こんなマンガっぽいキャラがうようよいるもんだから、多用されるCGも違和感なく受け入れられる。演出もいい。悪役のウィレム・デフォー(いい顔をしている!)が、天井からしたたる血の音で、スパイダーマンの正体に気付き始めていくっていうシーンなんかすげえインパクト。ニューヨークを縦横無尽に飛び回るスパイダーマンの活躍ぶり、必見です。

posted by ワイ氏 at 05:19| Comment(0) | TrackBack(1) | 洋画 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

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