2005年10月30日

甲賀忍法帖

山田風太郎の忍法帖シリーズ。いくつかあるが、すべて空前絶後の面白さであると断言できる。未読の方がおられるなら、是非「甲賀忍法帖」から読むことをオススメしたい。

甲賀と伊賀の忍法対決小説。ドラゴンボールが生まれる以前に、「少年ジャンプ的バトルもの」がここまでの成熟をみせていたことは、評価されるべきだ。ビジュアルから入るために、甲賀忍法帖を漫画化した「バジリスク」を読むという手段もあるが、読後にくる面白さの質は全く別物である。奇怪極まる忍法や、妖艶極まるくの一のエロティシズムは、読者の想像力を刺激するだけの圧倒的描写力を備えているので、文字だけで強烈なイメージが想起されることだろう。

最近、映画「SINOBI」が話題となったが(未見)、予告編等を観るにつけ、おそらく中心に描かれているのはラブストーリー部分なのかなとの印象を受けた。女性層をつかむために、やむをえないとはおもうが、風太郎を映画化するなら、荒唐無稽なバトルを全面に押し出しつつ、原作のイメージを破壊してほしい。そういう意味で、カルト巨匠石井輝男にメガホンをとってほしい作品だった。


posted by ワイ氏 at 12:04| Comment(0) | TrackBack(0) | | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2005年10月23日

じゃリン子チエ

「じゃリン子チエ」はほんとうに傑作である。マンネリ化した日常に、多様な物語のダイナミズムが息づく面白さ。変わることのない毎日が、キャラクターの個性をマニアックな深さにまで掘り下げることによって、まるで作者の手を離れて勝手に動いているかのような、生き生きとした人間模様が展開されている。ぼくは、小鉄とジュニアの哲学トークが好き。キャラでは地獄組のボスね。アニメはおなじみだと思うけど、じつは映画版も製作されている。桂三枝や仁鶴師匠、やすしきよしなど、当時の吉本スターが声優を担当。原作をなぞって話は展開するのだが、観終わった後、なんだかちょっと切なくなる感じがとてもよい。


posted by ワイ氏 at 16:53| Comment(0) | TrackBack(0) | | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

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